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英語を勉強する理由・メリットとは?あるサラリーマンの実体験を紹介

目次

はじめに:

「一体、何のために英語を勉強しなきゃいけないの?」

「英語を勉強して何の得になるの?」

確かに、英語の勉強は大変です。

時間、労力をたくさんかけないと習得できません。

おまけに、ほとんどの日本人は英語が嫌いです。

なぜなら、言語構造が日本語とあまりに違い過ぎるからです。

学生時代から英語が好きというのは少数派なのです。

それでも企業活動のグローバル化やインターネットの発達によるボーダレス化の影響により、英語を目にしない日は稀になりました。

「大変そうだけど、英語を勉強しようかなあ・・」と思っている人は多いはずです。

この記事では、英語を勉強するメリットについて、私の体験をもとに具体的に述べさせて頂きます。

初めての海外出張で役に立った:

まだ20世紀のころ、当時の上司のお供でドイツに出張する機会を得ました。

学生時代からコツコツ勉強してきた英語を実践する初めてのチャンスです(この時のTOEIC点数は400点台前半)。

大学卒業後もNHKの英会話を聞いていたおかげで、必要最低限の日常会話は何とかすることができました。

込み入った話は無理でしたが、全く喋れずに周りの人間に頼りっぱなしという事態は避けられました。

やはり、たとえ簡単なやり取りでも、できるのとできないのでは大違いです。

文法も含めて英語を勉強しておいて良かったと思いました。

TOEIC700点程度でも上司にほめられた:

私は、会社の英語学習サポートプログラムを利用して、TOEICの勉強を40代になってから始めました。

様々な教材に取り組んだおかげで、TOEICで約700点取れました。

この点数は、当時在籍していた部署の中でも断トツでした。

「素晴らしい点数だ!何も言うことなしだ!」と部長からほめてもらいました。

入社以来、こんなに絶賛されたのは初めてです。

サラリーマンにとって、上長から褒めてもらう、能力を認めてもらうというのは重要です。

生き残りのために他者と差別化し、チャンスを掴むことにつながるからです。

本業の仕事で大した実績がなくても、TOEICの点数が良いので昇格・昇給できた:

当時の私は、本業の研究開発職での実績に乏しく業績評価が低空飛行を続けていました。

本来ならば昇格試験すら受けさせてもらえない状態だったのですが、TOEICの点数が良かったために下駄を履かせてもらえたのです。

社内試験を無事にパスし、昇給につながりました。

社内の特別プロジェクトのメンバーに抜擢された:

会社内では様々なプロジェクトが行われています。

海外から外国人を招いて実行されるものも珍しくありません。

その内容から考えると、本来なら私に声がかかるはずがないものだったのですが、TOEICの点数が良い(800点を超えていた)ために抜擢されました。

外国といってもイタリア人だったので、大した英語力は必要なかったのですが、それでも意思の疎通に不安を覚える人が多かったのです。

イタリア人のブロークン英語ですので少し苦労しましたが、コミュニケーションの機会を得たことで、実践的な運用力はアップしたと思います。

イタリア人の作成した英文資料の解読でも大いに重宝がられたものです。

プロジェクトでイタリア人は複数いましたが、英語力には個人差があり、TOEICの表現や発音がそのまま通用しないことも多かったです。

そういう時は、よりやさしい別の表現に変えて、なんとか工夫しつつやり取りしました。

世界中の英語スピーカーのうちネイティブの占める割合は少ないですから、英会話は非ネイティブ同士のたどたどしいものが普通なんだ、ということに気づくことができました。

詳しくはこちら↓↓
仕事でイタリア人と英会話して気付いたこと

アメリカ人がやってきた:

会社の方針で、積極的に外国人を採用することが多くなりました。

そのうちの一人(アメリカ人)が、私と同じ部署に配属され、私の隣の席になりました。

なぜ私の隣になったかというと、私のTOEIC点数が高かったからです(当時で700点程度)。

まだ20代の若者で、ブロンド+青い目がとても素敵です。

私がいるのは日本の職場ですが、せっかくなので、彼とは英語だけでやり取りすることにしました。

彼は幸いにも親切な人だったので、私の英語力の足りない部分も考慮して丁寧な英語運用に努めてくれました。

英語学習と言えば、TOEICの読む+聞くというインプットばかりに偏りがちでしたが、アウトプットを磨く良い機会を得たのです。

彼とはトータルで3年半の付き合いになりましたが、英語の実践力アップにつながったと思います。
(TOEICのスコアは最終的に950点まで上がりました)

何と言ってもネイティブのアメリカ人ですから、学んだTOEICの実用的表現が100%通じました。
(TOEICの勉強に半信半疑の人は、どうぞご安心ください。)

仕事上でのやりとりは、内容や文脈が分かっているのでそんなに苦労はしませんでした。

むしろ、英会話で一番難しいのは仕事を離れて雑談をするときです。

予備知識に乏しい話題の時は、特に大変で、なかなかスムーズに会話できません。

相手の発言内容を踏まえて、その場で最適な表現を見つけ出して文章を構築する作業をしなければならないので、本当の実力が試されている感じがしました。

日本人同士での会話であっても、雑談は結構難しいものです。

どんな場面でも、どんな話題でも、誰を相手にしても、スムーズによどみなく会話できる人はいませんよね。

予備知識やそれに関連する言語表現の蓄積が、コミュニケーションには不可欠だということを再認識した次第です。

英語の仕事を優先して回してもらえた:

翻訳などの日本語英訳は、私が頼りにされることが多くなりました。

前述のアメリカ人と協力しつつ、取扱説明書(かなり分厚い)の英文化作業をやったこともあります。

ネイティブだけあって、とてもボキャブラリーが豊富なので、かなり勉強にもなりました。

私の書いた英語は決して完璧でも流暢でもないのですが、それでも社内で私の英文に文句を言う人はいませんでした。

TOEICのハイスコアが無条件の安心感となり、信頼されてしまったのです。

上司もチェックするだけの英語力が無かったので、事実上、最終的な判断は私に委ねられました。

我々が普段使っている日本語のおかしさを認識するようになった:

日本語を英語に訳す作業をする過程で、普段みんなが使用している日本語がとても雑なことに気づきました。

同じ仲間内の日本人が読んでも意味不明、支離滅裂、誤字脱字・・・

英訳するには、まず日本語で真意を捉えねばなりませんが、何を言いたいのかよく分からない、誤解を与えかねない表現が満載だったのです。

このことを明確に認識できたのは、英訳の仕事を請け負ったからです。

逆に英文を日本語にするときも同じです。

英語の構造に引きずられたまま直訳すると、へんてこりんな不自然な日本語になってしまいます。

ジャパンタイムズが発行しているテキストには英文記事の日本語訳が載っていますが、これは、真意を捉えた自然な日本語表現になっており、大変すばらしいと思いました。

外国語を勉強する効用の一つとして、母国語を丁寧に扱う意識が高まることが挙げられると思います。

世界中の英字新聞を読めるようになった:

私が毎日読んでいるのはジャパンタイムズです。

ジャパンタイムズは、日本に住んでいる外国人をメインターゲットにしており、彼らが知りたい記事を優先して書いているそうです。

ネットで読んでいるのですが、英語力の維持のみならず、有用な情報も得られます。

日本の新聞社とは視点が違う情報も得られるのです。

日本の大新聞社は日本政府のご機嫌を忖度することはありますが、ジャパンタイムズは忖度しないと感じます。

英文なので、権力側の人間もチェックをする余裕がないという事情もあります。

つまり、政府が日本国民に知らせたくない情報は日本語新聞からは得にくいですが、英字新聞からは得られ易いのです。

時事問題を扱った英文は最初は抵抗があると思いますが、英語学習を積み重ねることで自然に読めるようになります。

自分を守るためにも情報源は広い方がいいと思います。

TOEIC950点で部長以上の経営幹部全員が知るところとなった:

TOEICの点数などは個人情報なので社内で公開されていませんが、幹部以上の人間はアクセスすることができます。

当然、点数が高いのは誰かをチェックします。

研究開発系の仕事をしている社員のなかで、TOEIC900点を超えているのは私だけだったので当然目立ちます。

ことあるごとに色んな人から話しかけられるようになりました。

「だから何だ」と言われるかもしれませんが、サラリーマンとして何らかの差別化要素を持っているのは強みです。

確かにTOEICは英語力を測る物差しの一つにすぎませんが、数字という客観的な指標はとても重宝されます。

点数を言うだけでOK。余計な説明が一切不要なのです。

点数だけで、ある種の信用を得られるというのは楽なものです。

頑張って自己アピールしなくても、存在感を示せます。

チャンスだって貰えます。

その他大勢とは違うものを持っていると、リストラの対象にもなりにくいものです。

英語で仕事をする上での怖さを明確に認識できるようになった:

いくらTOEICの点数が高くても、それだけでネイティブスピーカー並みの実力を持っていることにはなりません。

TOEICの900点超えとは、「英語に関しては基礎がしっかりできています」という証明に過ぎないのです。

実際、英語を学習して実力を付ければ付けるほど、ネイティブスピーカーとの実力の差を、より明確に認識するようになりました。

自分に足りないことを正確に認識できるというのは大切なことです。

危険を事前に察知できるからです。

仕事がスムーズに運ぶようにするため、具体的に事前に何を準備すればいいのか的確に判断できます。

また、その準備作業も早く完了することができるようになります。

地味ですが、これらは大きなメリットです。

社内で英語学習法に関する講習会を主催した:

部内メンバーのTOEIC点数があまりにも低いので、スコアアップのための勉強のコツについて講習会を開催するよう依頼されました。

私の話を1時間程度聞いただけで英語力そのものがアップすることはありませんが、勉強を始めるきっかけにはなったと思います。

英語学習にまつわる様々な誤解や偏見も話しました。

私の講習会をきっかけにして勉強を1年間続け、実際にスコアが400→600に上がったと報告を受けた時は少し嬉しかったですね。

嫉妬という名の賞賛を浴びる:

これは避けられないことなのですが、一人だけ抜きん出てTOEIC点数を上げるとジェラシーの対象になります。

有形無形の嫉妬心を感じます。

上司に取り入って優遇されている者に対する嫉妬とは別の種類の嫉妬です。

言葉や態度には出さなくても私を見つめる目が物語っていることもあります。

これはとても名誉なことです。

嫉妬とは形を変えた賞賛に他ならないからです。

同情されるのではなく、嫉妬されるようになりましょう。

「きっと、あなたは普通の人間とは頭の出来が違うんですね」という誤解を受ける:

私が新入社員だったころ、英文科出身の人たちがTOEIC高得点なのを聞いて単純にすごいと思ったものです。

「この人たちはきっと宇宙人に違いない」と感じたのです。

実際には、TOEICの点数というものは、地道な学習を継続すれば誰でも上がっていくものです。

なにか特別な能力が必要なわけではありません。

老若男女だれでも可能なのです。

「私は若くないから語学は今さら無理・・・」というのは誤解です。

「頭の出来(=IQ?)がよくないとTOEIC高得点は無理」というのも誤解です。

私のような平凡な学歴しかなくても地道な学習習慣を身に付ければ達成可能なのです。

「きっと、あなたは普通の人間とは頭の出来が違うんですね」と言われましたが、この誤解は解けていません。

でも、「あなたは馬鹿なんですね」と誤解されるよりはマシだと思いませんか?

最後に:

この記事を読んで、英語を勉強するメリットを色々と感じていただけたでしょうか?

もしも英語を勉強したいと思った人は、具体的な方法を下記リンク先の記事で書きましたので参考にしてください。

社会人のための英語勉強法を簡単解説!スキマ時間を使って効率よく!

以上

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