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TOEICの勉強をしたら英会話できるようになるのか?

目次

TOEICで点数が高くても英会話は別物という現実:

私が40代になってから、しばらく経った頃の話。

職場でTOEICを社内受験する機会があり、会社側も学習者に金銭的援助をする制度を用意したため、それを利用することにした。

仕事で英語を使う機会が無くはないので、本格的に独学することにしたのだ。

たくさんの参考書や問題集を買い込み、TOEIC対策を行った。

700点位に到達したころ、気になったことがある。

「この調子で800点、900点超えできるのだろうか?」

TOEIC満点ホルダーの人の話を聞くと、リスニング能力はスピーキング能力とつながっており、スピーキング能力の向上はリスニングの改善にもつながるという。

それなら、スピーキングの勉強もしなければならないと思ったのだが、どうすればいいか分からず悩んでいた。

そんな時、一人のアメリカ人ネイティブスピーカーの男性(当時アラサー)が入社してきた。

その人は私と同じ部署で、何と同じグループ、そして席が隣同士になったのだ。

何という幸運。

当時、私がいる会社(大手メーカー)は、外国人の採用を積極的にしていた。

アメリカ、オーストラリア、インド、バングラディシュ、ロシア、ドイツ、中国・・・

私がいた開発系部署では、私のTOEICスコアが一番高かったので、とりあえず、隣の席になったのだと思う。

入社当時のネイティブ君は日本語に不自由していたので、英語が比較的得意な者が傍にいた方が不自由しにくいと判断したのだろう。

彼の日本語はまともに業務を遂行できるレベルではなかったので、少なくとも私との間では全て英語でやりとりすることにした。

まあ、当時TOEIC700点ではあったが、英会話を実践するのは事実上初めてであった。

仕事で英会話を実践し身に付ける:

TOEIC700点で文法は完璧だし、TOEICで出てくるような表現の心得はある。

日常会話集も繰り返しCDで聞いていたし、英英辞典を使い、英字新聞も読んでいた。

そうやって蓄積した知識は、ネイティブ君とのやり取りをするのに大いに役立った。

・仕事上のやりとり(現場+事務所)
・休憩時の雑談
・昼休みのランチタイム
・懇親会の席上
・会社の行帰りでの雑談
・携帯電話での業務連絡
・その他

彼の周囲は全員日本人で、英語の運用に慣れていない。

ネイティブスピーカーと同じように話しても通じない。

必然的に、スラングを排したフォーマル英語を使って、ゆっくり目の丁寧な発音を心がけてくれていた。

TOEICでリスニングの練習をしていたので、彼の言ってることが分からないことはなかった。

私は彼との会話で毎日、英語を使ったアウトプットをしたが、アウトプットして通用した表現はすべて血肉として身に付いた。

私が間違った表現や発音をしたら、それとなく気づかせてくれる優しい気遣いが出来る男であった。

いわば、専属の英会話教師が常にそばにいる状態である。

しかも、料金を払う必要がなく、逆に仕事だからお金がもらえるのだ。

今思えばとても恵まれた環境であった。

仕事上の英会話は、背景・文脈・内容をお互いに理解した上で行われるので、意思の疎通で不自由を感じることはほとんどなかった。

しかし、雑談をするときは、臨機応変に様々な表現を使うことが求められるので難しさを感じた。

結局彼とは3年半、一緒に仕事をした。

個人的な事情で祖国アメリカに帰国せざるを得なくなったのだ。

彼は日本が大好きなアメリカ人だったので、名残惜しそうであった。

いつかは別れの日が来ると思っていたが、誠に残念である。

彼と出会ってから約二年後にTOEICで950点を取得したが、彼との英会話がどの程度スコアアップに寄与したかは不明だ。

しかし、少なからぬ地力を私に与えてくれたことは確かである。

みなさんにオススメの英会話習得法:

たとえ物好きと言われようとも、TOEICの勉強を真面目にやっていると、専属の「英会話講師」が向こうからやって来るような幸運が舞い降りることもある。

それほどの幸運でなくても、仕事や日常生活で外国人を見つけて話しかけるのは有効な英会話習得法だ。

たまにではなく、日常的に毎日実践できるのが望ましい。

とにかく、様々な機会をとらえて、英語でのやり取りを可能な限り増やすべきだ。

できれば、話す相手はネイティブスピーカーが良い。

アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、イギリス人・・・
(外国人でも非ネイティブだと発音がブロークンになり、表現も稚拙になりがち)

どうしても、日常生活の中で実践機会を見つけられないなら、お金を払って機会を購入する方法もある。

スマホを利用したアプリ、オンラインで好きな時間と場所で相手と話せるプログラムなどが手軽でお勧めだ。

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どれも無料体験サービスを提供してるので、良し悪しの判断をする前に利用してみることをオススメする。

以上