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金のフレーズは大人気:
TEX加藤氏の「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」が大人気です。
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東大、京大、慶応大生協での売り上げ一位をキープしていることから、学生さんも重宝しているのでしょう。
就職でのアピールにTOEICスコアは有効です。
とりあえず600点位取っておきたい人が、気軽に短期間で対策可能な単語帳に手を伸ばす。その気持ちは分かります。
累計販売数100万部以上のミリオンセラー。
英語関連の参考書では、なかなか聞かない数字ですね。
私も内容が気になったので、試しに購入してみました。
私は単語帳と無縁だった:
私は遠い昔の学生時代、英単語帳なるものに挑戦してみたのですが、すぐに挫折しました。
覚えられないし、退屈で眠くなって、耐えられなくなったからです。
それ以来、単語は公式問題種・英字新聞・洋書などを読み、文脈の中で覚えてきました。
分からない単語は都度、PCにインストールした英英辞典で調べました。
英和辞典でなく英英辞典を使っているのは、英語を日本語に変換する癖が付くのを避けたかったからです。
英文を読んで英語のまま理解する、つまり、ネイティブと同じ感覚になるよう努めてきました。
このように単語帳をあえて避ける生活をしてきた私が、半ば気まぐれで「金のフレーズ」という人気書籍を購入しました。
だから最初は、「ふん、単語帳なんて・・」という思いがありました。
しかし、予想に反して得るところが多く、いい意味で裏切られました。
一周して感じたこと:
私のTOEICスコアは、2020年1月12日のテストで940点です。
ジャパンタイムズなどの英字新聞で毎日の情報を得ており、知らない単語は都度、英英辞典を使って意味を確認しています。
「Test Your Vocabulary」というサイトで語彙数を測定したところ、7530語という結果が出ました。
そんな私が、金のフレーズに取り組んだ感想を以下に述べます。
・見たことはあるけど意味を明確に知らない単語を特定できた。
・知ってる単語だけど、別の意味もあることに気付いた
・本当に見たこともない単語があった。
・全体的に、知ってはいたが使いこなせてない語彙が多いことに気付いた。
つまり、様々な文章の中で見て、知っているつもりでいたけれど、実は理解が不十分な英単語がたくさん発見できたのです。
理解不十分と自己判定した単語数を、本書の章別に記します。
・600点レベル(助走の400語)→7語
・パート1重要語(100語)→43語
・730点レベル(加速の300語)→3語
・TOEICに出る主な部署、職業名→12語
・押さえておきたい前置詞、接続詞、接続副詞→5語
・860点レベル(飛躍の200語)→35語
・多義語→27語
・990点レベル(頂点の100語)→61語
・定型表現120→10語
少し厳しめに判定したこともあり、かなりの単語を抽出できました。
これだけでも大きな成果だと思います。
TOEICで900点以上を取れる人間でも、語彙の実力はこの程度だということです。
金のフレーズのデメリット
私に素晴らしい気付きを与えてくれた「金のフレーズ」。
それでもデメリットは指摘しないといけません。
・フレーズの形にしても記憶しにくい。
・繰り返し読めば記憶し易くなるが、単調作業は苦痛で飽きる。
・感情(喜怒哀楽)が動かされないので、記憶に定着しにくく忘れやすい。
・英語と日本語の対で覚えると、いちいち日本語に変換する癖が付くので読解スピードが落ちる。
結論としては、ある程度英語に慣れている人が確認用に使うのはいいですが、初心者がこの単語帳だけで勉強すると挫折の原因になると思います。
きちんとまとまった文章を読まずに、単語だけ覚えてTOEICの点数を取ろうという考えは浅はかです。
金のフレーズのおすすめ使用法
あまりに知ってる語彙数が少ないビギナーは、最初に「銀のフレーズ」(基礎編)や「金のフレーズ」でインプットするのもありだと思います。
しかし基本的には、TOEIC公式問題集と併用することをオススメします。
つまり、公式問題集がメインで、「金のフレーズ」は補助的な位置づけですね。
問題集の文章を丁寧に読み、状況や文脈の中で、どんな英単語がどんな風に活用されているのか把握するのが大切です。
分からない単語が沢山あっても、繰り返しているうちに少なくなってきます。
自然と覚えてしまいます。
単語帳だけで記憶するよりは楽に覚えられます。
公式問題集を一冊マスターした後で再び「金のフレーズ」を見てみれば、知らない単語が大幅に減っていることを確認できるでしょう。
リスニングや英会話に慣れていない人は、是非とも、スマートフォンで提供されている「金のフレーズ」音声サービスを利用しましょう。
読むだけでなく、実際に発音を聞いて、自分でも真似て発声することが大切です。
言語学習の基本です。
「金のフレーズ」は、上級者でも知識の穴を見つけて補うのに有効だと思います。
知識の穴が少ない方が、本番のテストでスムーズに問題を理解できますし、正答率も上がるからです。
公式問題集の前に「金のセンテンス」を使うのもあり:
大きくて分厚くて、1冊3000円以上もする公式問題集には、テスト2回分(400問)の問題が収録されています。
いきなり公式問題集を購入しても使いこなせるか不安な人も多いでしょう。
参考リンク
↓↓
TOEIC公式問題集をやるべきか悩んでる初心者へのアドバイス
そういう人は、「金のセンテンス」を先に使った方がいいかもしれません。
コンパクトな手帳サイズで、持ち運びしやすいです。
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私が「金のセンテンス」も購入した理由は、文章を使えば単語を覚えやすいと考えたからです。
しかも、「金のフレーズ」の1000語に加えて、頻出単語をさらに500個追加してくれているのも有難い。
私にとって盲点だった語彙の欠落部分を埋めてくれました。
1500個の頻出英単語を360のセンテンスに散りばめ、効率良く身に付けることが出来ます。
ページの後ろの方に行くほど、難度の高い単語(自分にとって馴染みが薄い単語)が増えてきますから、学習上の目安になります。
もちろん、スマホを使って発音確認+音読実践することも必要です。
文章中の知らない単語は、読解の正確さと読解速度を低下させる大きな原因になりますから侮れません。
集中的に反復学習することで、リーディングをより快適なものに出来ます。
私は、「たくさんTOEIC問題を解いていれば、知らない単語はそのうち無くなるだろう」と思っていましたが、単語に特化した勉強をして語彙力の穴を埋めてしまった方が効率が良い場合もあることに気づきました。
独学する自信がない人へ:
ここまで述べてきたことは、あくまで独学で英語学習できる人向けの情報です。
あなたは、参考書類を自分で購入して、取り組み方法やスケジュールを自分で決めて実行することが出来ますか?
以下の条件に当てはまる人は要注意です。
・高校レベルの英文法が錆びついている人
・単語帳や問題集を購入してゴリゴリ自習するのが苦手な人
・アドバイザーの助けを借りつつ、計画的に勉強したい人
・先が見通せない状況や不確定要素に耐えられない人
こういう人は100%の独学ではなく、スマホのアプリなどを使いサポートを受けながら学習を進めた方が効率的です。
挫折や失敗のリスクを減らせます。
下記条件に一つでも該当する人は、検討してみてはいかがでしょうか。
・時間的な余裕がなく、スキマ時間でスマホを利用して学習したい人
・仕事で英語を使う必要があり、苦手な英語に足を引っ張られたくない人
・寄り道せずに効率よく短期間で確実にTOEICの点数をアップしたい人(お金で時間を買うという発想)
アプリの詳細は、下記リンク先を参照してください。
足りない語彙を補充する機能も付いています。
何はともあれ、無料体験で実際に試してみることが大切だと思います。
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以上