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TOEIC900点超えレベルでも洋画を聞き取れないのはナゼか?

目次

TOEIC満点でも洋画を聞き取れないのはナゼ?

ノンネイティブの英語学習者にとって、洋画を字幕なしで英語の音声だけで聞き取り理解するのは至難の業です。
TOEICで満点を聞き取れない人が多いと聞きます。
私もTOEICで900点を超えたことがありますが、初見の洋画を英語音声だけで理解するのは無理だし、英語の字幕があっても難儀すると思います。
どうしてこんなに難しいのか?
以下に理由を考えてみました。

早口で省略語が多い:

TOEICのリスニングは早く感じる人がいるかもしれませんが、実際のネイティブのしゃべりに比べればゆっくりです。
また、正しい正統な英語表現をしてくれています。
洋画はネイティブが見ることを前提にして作られていますから、TOEICのような英語学習者向けの配慮をしてくれません。
早口だし、省略語も多いですね。
FBIもののドラマで「the unsub」と聞いて、何の事か分かる人はいますか?
「the unsub」は「the unsubstantiated」の略です。
「証拠によって正しいことが証明されていない人」、つまり容疑者のことです。
これはあくまで一例です。
ドラマの中では当たり前のように使われてるけど、ほとんどの英語学習者には馴染みがない表現が溢れているのです。

映画の場面や内容に相応しい英語表現に慣れてない:

TOEICリスニングパートで出題される場面は、ある程度傾向が決まっています。
例1)
医療関係者と患者のやり取り。予約や医療費の確認など。
例2)
会社内のコピー機やプロジェクターの調子が悪い。原因や対処方法についてのやりとり。
例3)
会議室の予約、時間や場所の変更に関すること。
例4)
新人やインターンの教育や歓迎会に関するやりとり。
例5)
退職者の慰労パーティで上司がねぎらうスピーチ
例6)
建設プロジェクトの完了祝賀パーティで建築家を絶賛するスピーチ
例6)
ニュース報道場面(企業の合併吸収、道路工事による渋滞、天気予報など)
例7)
採用選考過程に関するやりとり(募集、選考、面接場面)
例8)
出張先での予定変更や帰社後の旅費精算に関すること
例9)
広告業界、ソフトウェア会社、造園業、ホテル関係・・・

まあ、種類は確かに多いのですが、公式問題集などをたくさん買い込んで繰り返し解いていると「ああ、またこのパターンか・・」と思えてくるのです。
使われる単語や表現方法もある程度限定されています。
これは、受験者にとって有利な状況です。
でも、洋画の世界はTOEICの扱っている場面とは全く違いますから、聞き取れない・理解できない・楽しめないという結果になってしまうのです。

スラングなど口語的表現が多い:

TOEICは文法的にも正しく、正統派の英語で構成されています。
TOEICで学んだ表現ならば、100%ネイティブスピーカーに通用します。
でも、ネイティブスピーカーは常にTOEIC英語をしゃべっている訳ではありません。
日常生活では、ほとんどは砕けた表現のはずです。
日本人同士だってそうでしょう。
ネイティブにしか通用しないようなスラングが結構多いと、それが理解の妨げになり易いのです。
英語も含め、言葉は生き物です。
こうしている間にも常に新しい言葉が生まれています。
日本に住んでいる英語学習者が、そんなネイティブ状況に追いつくのは難しいですね。

聞き取りにくいしゃべり方をする人が多い:

TOEICは、テレビのアナウンサーのように聞き取り易くしゃべってくれます。
でも、日常生活では聞き取りにくい場面が多いはずです。
洋画でも同じです。
ネイティブには聞き取れてもノンネイティブには聞き取れない発音で溢れています。
口先でボソボソと早口でしゃべる人は本当に厄介です。
洋画ではあまり見かけませんが、ブロークンイングリッシュも聞き取りにくいです。
ネイティブの人はドイツ人がしゃべるブロークン英語も簡単に理解できますが、私にはとても難解に感じます。

ネイティブ並みに洋画を楽しめるようになるにはどうすればいいか?

昔、アメリカ人の同僚男性(当時はアラサー)と何年か一緒に仕事をしたことがあります。
「英語学習者がネイティブスピーカーのレベルに達することは可能か?」と質問したら、
「海外に住んで、すべて英語に囲まれて仕事や日常生活を送れば、何年か後にはネイティブレベルになっていると思う」と回答してくれました。
きっと、ネイティブスピーカーは、ありとあらゆる場面のありとあらゆる英語表現・英語音声に慣れているから、不自由なく洋画を楽しめるんだと思います。
ネイティブスピーカーの英語語彙数は数万と言われています。
一般的な英語学習者の10倍程度ある訳ですから、格が違いますね。
文章を読む速度も1分間に300語以上ですから、日本人の英語学習者(上級者)の2倍程度です。
ネイティブ並みに洋画を楽しめるようになるには、年単位でドップリ英語漬けの生活を送る必要がありそうです。

でも、普通の日本人で、そんな生活が可能な人は稀でしょう。

ネイティブスピーカー相手にオンライン英会話を楽しむなど、気軽に始められることから始めてみてのが良いと思います。

自分で喋れる・使える英語は生きた英語ですし、その表現は聞き取りも楽です。そういう表現を地道に増やしていくのが一番の早道です。

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以上

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