50超の男が5年ぶりにTOEICを受験する羽目に:事の顛末を紹介

「悪いけど、TOEIC受けてくれない?」:

私の勤務先には、TOEICの社内受験制度がある。
人事部の目論見は、会社のグローバル化に対応するために社員の英語力を上げることだ。
しかし、ほとんどの人は英語の勉強なんてする気もないし、TOIEC試験の2時間なんて苦痛で仕方がない。
だから、TOEICは若手社員に押し付けるべき面倒事になっている。
しかし、比較的若手と言われる人は全員受けてしまったので受ける人がいない。
仕方がないので年寄から選抜して受けさせることになった。
結果として、グループ内で比較的点数が取れそうな私が選ばれた。
上司がすまなさそうな顔をして頼んできた。
「悪いけど、TOEIC受けてくれない?」
「まあ、会社が認めてくれるのであれば異存はありませんよ」と答え、了承した。
所属長は大喜び。
「君が受けてくれれば間違いなくこの部門の平均点を引き上げることが出来る!」
つまり、所属部署の平均点を上げて、自部門の面目を保つのが目的なのだ。
他部署と比べて平均点が低いと体裁が悪いし、自分の出世にも影響するのでは?という心配をしている訳だ。
まあ、背景にはこういう情けない事情があるのだが、ちょうど久しぶりに受けてみたいと思っていたので私にとっては好都合。
目標はパーフェクトスコア(990点満点)に設定した。
この時、受験日まで約1か月半しか残されていなかった。

さっそく新形式の問題集を購入:

TOEICは2016年に出題形式を変更している。
そのことは知っていたのだが、具体的にどこがどんな風に変わったのか確認するため、最新版の公式問題集を3冊買い込んだ。

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実際に解いてみて、旧形式と新形式の違いを実感した。
具体的には・・・
・リスニングは3人の会話があったり、図表を絡ませたりするので、やや難しくなっている印象を受けた。
・リーディングはダブルパッセージが2つ、トリプルパッセージが3つ出題された。
・リーディングは明らかに難しくなっており、時間内に全部解くことが出来なかった。
さすがにヤバイと感じ、大いに焦った。

リスニング強化のために行ったこと:

使った問題集:
・前述の公式問題集No.3~No.5(合計6回分600問)
・新形式精選模試500問

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新形式精選模試は公式問題集よりも難しいと感じた。
細部まで聞き取れていないと正解に辿りつけない問題が多く手強い。
最初にノーマルスピードで解いた後、テキストを見ながら音読し、その後1.4倍スピードで聞いた。
1.4倍で聞くことになれるとノーマルスピードがスローモーションに感じた。
Windows10のメディアプレイヤーで設定できるので試してみてはいかが?

手強くなったリーディングパートの制覇に向けてやったこと:

使った問題集:
・前述の公式問題集No.3~No.5(合計6回分600問)
・新形式精選模試500問

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2

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75分という時間の枠組みを意識しつつ取り組んだ。
ストップウォッチと睨めっこしながら問題を解く。
パート5の短文穴埋め問題は10分以内。
パート6の長文穴埋め問題は8分以内。
残りの57分でパート7に取り組む。
それでもトリプルパッセージ(長文をを3つ提示される問題)をかなり残してしまう有様・・
長文を読むという作業に慣れていないということを実感した。
特に、新形式精選模試500問は公式問題集よりも難しく、トリプルパッセージを2~3個やり残してしまう状態であった。
正確さを損なわずより早く読み問題を解くことが大切なので、前述の問題集をすべて繰り返して解き、時間を縮めていった。
大量のTOEIC問題を繰り返すことで、問題形式、場面設定、表現、そして話のパターンに慣れるという正攻法である。
受験日まで残り時間が少なく、TOEIC専門の対策を行った。

本番当日:

今回のTOEICのために、シャーペンは太さ1.3㎜(HB)のものを購入した。
マークシート専用のものを使うことで、塗りつぶしに要する時間を少しでも減らしたかったのだ。
会社内でのテストは午前中に行われた。
リスニングはたまに聞き取れず、勘で回答したところもあったがまあまあの出来だったと思う。
しかし、リーディングでハプニングが起こった。
時間が無くてピリピリしながら集中して取り組んでいる最中、建物外壁での補修工事音がもろに聞こえてきたのだ。
電動ドリルを回す大きくて不規則な音が、いちいち集中状態を途切れさせた。
しかも、リーディングのパート7を解いている時間帯のほとんどすべてで断続的な騒音に悩まされつつ、問題と格闘する羽目になった。
私は過去10回以上TOEICを受けてきたが、こんな最悪な条件は初めてである。
試験官もなすすべなく、我々受験者は諦めて問題に取り組んでいた。
結局私は時間が足りず、トリプルパッセージを丸々二つ解くこととが出来なかったため、マークシートを虚しく塗り絵する羽目になった。
まあ、真の実力者ならこの程度の騒音などものともせず満点を取れるんだろうけど・・・

スコア結果:

約一か月後にスコア結果が郵送されてきた。

リスニングが意外に良かった。
でもリーディングはイマイチ。
前述したとおり、リーディング試験中の騒音により、感覚的には10分程度の時間ロスにつながったと思う。
1問1分として10問、つまり数十点損した感じ。
まあ、愚痴を言ってもしょうがないけど・・・

まとめ:

過去5年間日常生活で、英字新聞、英語ニュース、ドラマや映画に触れてきたが、マイペースで楽しむことばかりを優先していたため、英語の実力は停滞していたと思う。
今回、TOEICテストを受けるというプレッシャーを感じながら、限られた時間で準備しなければならないという状況に追い込まれた。
それが負荷の高いトレーニングに自分を駆り立て、結果的に英語力はアップしたと思う。

言語は生き物であり、社会の中で変化し、運用方法も変わっていく。
今回5年ぶりにTOEIC問題(新形式)を研究することで、時代背景や生活習慣の違いも感じることができた。
(ラインを彷彿させる複数人のテキストメッセージチェーンなんて、旧形式問題では見られなかった)
また、ネイティブスピーカーたちの間で使われている最新の英語表現を吸収できたことは大きな収穫であった。

自分の英語力は真の実力者のそれとは程遠く、まだまだ改善の余地がある。
語彙の数だって、平均的なネイティブスピーカの何分の一に過ぎない。
聞き取れない表現、理解できない表現も沢山ある。
言語の修練に終わりはないと改めて認識できた。

また機会を作ってTOEICに挑戦してみたいと思う。
以上

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