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TOEIC対策でやった訓練とは?
2019年11月、社内のTOEICテスト(IP)を5年ぶりに受けることになった。
2016年に出題形式が新しくなってからは一度も受けていない。
IIBCが出版している公式問題集を3冊解いてみたら、聞き取れない箇所が沢山あったり、読解問題で時間が全然足りなかったりと、散々な結果であった。
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ブランクや実力不足を痛感し、短期の集中対策をすることにした。
具体的には下記の通り。
1)大量の音読を繰り返す
リスニングパートの内容を理解した上で、テキストを見ながら音読した。
自分で発声して自分の耳で聞くことで脳に刻み込む方法だ。
音が聞こえていても、意味が自動的に理解できていなければ正確な回答はできない。
音声→自動的な理解をスムーズにするための訓練として、音読は有効なのだ。
でも、ネイティブの真似をして大きな声で大量の音読を繰り返すのは結構シンドイ。
途中で休み、水など飲みながら頑張った。
2)1.4倍の再生速度でリスニングを繰り返す
最初に通常再生速度で聞き、次に、1.4倍速でのリスニングを繰り返した。
1.4倍速で一語一語が聞き取れていれば、1倍速なんてスローモーションに聞こえるから面白い。
Windows10に付いているメディアプレイヤーを利用すれば、付属CDの再生速度を変えるのは簡単だ。
3)時間枠を意識してリーディングパートを早く正確に回答する訓練
TOEICのリスニングは45分という枠に合わせて音声が流れてくるから、時間オーバーする心配はない。
しかし、リーディングパートは、75分をどのように使うかは受験者各人の裁量に任されている。
日頃、自分の気に入った英語素材をマイペースで読むことに慣れ切っていたため、緊張感をもって時間枠に収める訓練をした。
パート5を10分以内、パート6を10分以内で解くのは問題ないが、残りの55分でパート7を解き終わることが出来ず、とても難儀した。
用意したリーディング問題は合計1100問。
これを1回2回3回と繰り返し、徐々に時間を短縮し、問題の形式・内容・表現に慣れていった。
オーソドックスな方法だが、試験日も迫っていたので、この方法に集中した。
上記のような1か月半程度の短期訓練をした結果、次に示すような英語力の変化を実感することが出来た。
ジャパンタイムズをスラスラ読めるようになった:
長年親しんできたジャパンタイムズの記事を読むスピードが上がった。
背景知識のある記事なら、150 WPM(=words per minute)で読めることを確認した。
大卒のネイティブスピーカーなら300WPMで読めるんだろうが、さすがにそれは無理。
途中で分からない単語があっても無視して読み続け、早く文意を把握することが大切だと再認識した。
どうしても気になる単語は、後で英英辞典で調べればよい。
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洋画ドラマで聞き取れる場面が増えた:
2019年11月時点でアマゾンプライムで見放題の「クリミナルマインド」を見てみたら、以前よりも聞き取れる場面が増えていた。
相変わらず、聞き取れないところも多いけど・・・
「クリミナルマインド」はFBIモノで専門用語が多く、話の展開が早くて複雑で、しかも登場人物は皆切れ者で早口の人なかり。
ノンネイティブの人にとっては最高峰の難しさではないだろうか?
これをネイティブスピーカーと同じように楽しめるようになったら、TOEIC満点なんて楽勝だろう。
洋書を読むスピードが上がった:
私はエンジニアだが、昔から心理学にも興味があり、働きながら通信制の大学院を卒業したほどである。
久しぶりに心理学系の洋書を引っ張り出して読んでみたら、明らかに以前より読むスピードが上がっていたと思う。
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これは嬉しい変化である。
さすがに、150WPMという訳には行かないが、情報収集のスピードアップはとてもいいことだ。
日常生活での英語ライフにて快適さが明らかに増した:
5年ぶりに受けるTOEIC対策に特化して、約1か月半集中的に特訓した結果、TOEICだけでなく、それ以外での英語ライフで快適さが明らかに増した。
自然な英語に日常的に触れればTOEICのスコアアップにつながることは確かだが、逆に、TOEIC対策を頑張れば日常的な英語の運用でも恩恵を受けられるということが確認できた。
「TOEIC対策なんて所詮テストのためだけの作業だから、実用的なものではないし意味がない」なんて声をよく聞くが、そんなことはないと思う。
TOEICは実用英語の宝庫。
一度、馬鹿になって短期集中のTOEIC対策をしてみることをオススメする。
以上