その利便性だけでなくウィルス感染防止効果が評価され、オンライン英会話の人気がうなぎ登りです。
無料体験サービスは気楽に誰でも受けられますし、通学式に比べれば料金もリーズナブル。
そのオンライン英会話でよく耳にするのが「フリートーク」。
特にテーマを与えられることなく、生徒側が喋りたいことをしゃべってもOKというシチュエーションです。
このフリートークが実はくせもの。
意外に難しく、撃沈・挫折する人が後を絶ちません。
この記事では、フリートークでの失敗を防ぐために、失敗の原因と対策について述べていきます。
オンライン英会話を楽しく継続し、実践で使える実力を付けたい人は、是非とも参考にしてください。
目次
オンライン英会話のテキストに沿ったレッスンは楽
オンライン英会話では最初に、自分の実力や目標に応じて学習プランが立てられます。
適切な教材が選択され、それに基づいてオンラインレッスンを受けることになります。
生徒は講師にリードされ、サービスされる側となります。
言われたとおりに素直に学習すればいいのですから、ある意味、気が楽ですよね。
でも、受け身だと学習効率は落ちます。
心のどこかで「こんな表現を覚えて、将来、本当に役立つのか?」という疑念が湧いてくることもあるでしょう。
まあ、定型表現はある程度インプットせざるを得ないので仕方がありませんが、最終的には実践で使いこなせるようにならねば意味がありません。
心的に受け身の状態で学習しても、飾りとしての知識しか身に付かないので忘れやすく、効率が悪いのです。
その受け身状態を脱して、生徒がより主体的に取り組むチャンスがフリートークという手法なのです。
オンライン英会話:フリートークの意味を知っていますか?
フリートークは、「気楽に、その場の思い付きでしゃべる」という意味ではありません。
前述のとおり、テキストに縛られず、生徒側がテーマや話の流れを決めてもいいという意味です。
人ごとではなく、自分事として主体的に取り組むチャンス。
学校の授業で先生が喋っていることを聴くのではなく、ゼミや研究室で主体的に調査研究・発表するスタイルに似ています。
まあ、本当の意味での学習に近いと言えましょう。
フリートークは生徒による事前準備が必須
フリートークの準備は生徒が行います。
何をどうしゃべるのかは生徒が決めるのですから、当然ですよね。
まず、自分がしゃべりたい内容を日本語で詳細に思い浮かべます。
日本語のままでは仕方ありませんから、それを英訳する作業も伴います。
この英訳は、やってみるとわかるのですが、なかなか難しいです。
自分が普段使っている日本語が、いかにいい加減か思い知らされることでしょう。
英訳できるまともな日本語に直してから、ようやく英訳することができます。
この英訳は、基礎的な英語力が高ければ高いほど、早く正確にできます。
社会人なら多かれ少なかれTOEICの世話になっていると思いますが、TOEIC点数が高いと有利ですね。
TOEICは実践的な有用表現の宝庫であり、インプットするには最適なツールです。
(TOEICの勉強法については、【TOEICのおすすめ教材】仕事でも役立つ勉強方法を紹介します、を参照してください)
以上の準備作業をどれだけ丁寧にできるかどうかで、フリートークの成否は決まります。
そして、実際のフリートークで流れをリードするのは生徒側です。
講師は話を聞いて、あいづちや質問をするのが主な役回りとなります。
オンライン英会話フリートークでのテーマの決め方
フリートークで何を話せばいいか?
テーマは、自分がオンライン英会話を始めた目的に沿っていればOKです。
プレゼンする内容は、将来の必要性や場面を考慮して決めましょう。
ビジネスで発表する場面ですか?
ビジネスでお互いに自己紹介し合う場面ですか?
それとも、留学先での様々な交流場面?
業者が用意したテキストの中に類似の場面があるならば、それを利用してもOKです。
具体的な目的を持たずにオンライン英会話を始めたから何をテーマにすればいいか分からないならば、この機会に目標設定すべきです。
一回のレッスンも無駄にしないという切実感が成長のコツです。
オンライン英会話フリートークでの注意点
オンライン英会話でのフリートークでは、通常レッスンと異なる注意点があります。
以下に、箇条書きします。
- 不適切な表現や間違った発音をしたら遠慮なくその場で指摘してもらうよう、事前に講師にお願いする。
- 焦らずゆっくり喋る。
- 文法には細心の注意を払う。
- 講師が喋っているときはしっかり耳を傾ける。
- 講師の言ってる意味が分からなかったら、確認のための質問をする。絶対に知ったかぶりしない。
- 通常のレッスンと同じように、会話内容はしっかり復習して自分のものにする。
フリートークは負荷の高い学習ですが、相手の言ってることが「分かった!」、そして、相手に「伝わった!」という成功体験は絶対に忘れることはありません。
間違えたことも忘れません。
すべてが、一生使える財産になることでしょう。
あなたは日本語で雑談できますか?
オンライン英会話の講師は知っている相手とはいえ、他人です。
他人とフリートークするのは結構大変だと思います。
日本語に置き換えてみれば分かりやすいです。
アナタは、雑談が得意ですか?
職場では、よく雑談する方ですか?
職場での雑談には下記の特徴があります。
- 仕事のメイントピックではない。
- 人間関係構築のキッカケや潤滑油となる。
- 初対面の場合、印象の良し悪しを決める。
- 会議よりも相手の本音を引き出し易い。
- 気遣いの技術、思いやりや共感力が要求される。
- 相手の気分を良くしながら会話のキャッチボールを楽しむ技術が要求される。
- 考え、価値観、立場の違いを否定せずに柔軟に受け入れる姿勢が必要。
- 多くの知恵やアイディアは、会議などの格式ばった場面ではなく、雑談から生まれる。
オンライン英会話でのフリートークは、会議よりも雑談に近いです。
日本語での雑談がうまい人は、フリートークでもスムーズにいくと思います。
まとめ
オンライン英会話のフリートークは自由な面もありますが、気楽なおしゃべりとは違います。
復習も兼ねて、その理由を列挙しましょう。
- 話すテーマを生徒が決めねばならない。
- 話のテーマや内容も生徒が決める。
- 事前の会話イメージを詳細に決め、それを英訳する準備が求められる。
- 基礎的な英語力をあらかじめ身に付けておく必要がある。
- フリートークレッスンでは、生徒が話をリードする。
- 英文法には細心の注意を払う必要がある。
- 日本語での雑談のように、生産的な態度が要求される。
オンライン英会話を通じて本当の実践力を身に付けたいなら、フリートークという訓練は避けられません。
主体的な学習態度でしか、本物の知識は身に付かないからです。
この記事が、オンライン英会話を効率よく利用する助けになれば幸いです。
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以上