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TOEIC初心者は、何はともあれ単語帳?
私は、大手のメーカーに勤めています。
そこで働いているエンジニアは、ほとんどが英語を苦手にしています。
一流大学の大学院を卒業して就職しても、すっかり錆びついていて使い物にならない。
TOEIC300点台の人も珍しくありません。
ある日、後輩が社内でTOEICを受けるというので、何を使って勉強しているか訊いてみました。
「とりあえず単語帳をやってます」というお答え。
なぜか単語帳は大人気ですね。
その理由を考えてみました。
単語なので気楽に始められる:
まず、気負わずに気楽に取り組めるというのが大きいでしょう。
確かに単語帳は、英単語の日本語訳を覚えるのには都合がいいですね。
短文やフレーズが載っているものを使えば、記憶の助けにはなります。
あまりに語彙が少ない初心者にとっては、最低限の知識を補う意味はあると思います。
文法よりも取り組みやすい:
英語が錆びついている人は基本的な文法事項の知識も怪しいです。
本来は、中学高校で習った文法を復習するのが正しいのですが、英語に苦手意識があると文法書をひっくり返すのにも抵抗があるようです。
面倒臭いのは良く分かります。
しかし本当は、先に文法をマスターするのが英語取得への早道なのですが、面倒くさいというイメージに逆らえず、より楽な単語帳に流されているのでしょう。
英語力が上がったと錯覚できる:
文法書を読んでも、それがどのくらいの点数アップに寄与するのかイメージしにくいですよね。
でも、英単語の日本語訳を100個でも200個でも覚えておけば、その分点数アップするのでは?、と期待できるようです。
TOEICの問題は英単語の集合体ですから、英単語の知識を増やすのが早道だと思うのも無理はありません。
単語帳のデメリット:
残念ですが、単語帳にはデメリットもあるのです。
1)つまらない
単語帳やってて面白いですか?
私はつまらないし、退屈です。
TOEICなど試験の予定があっても使う気にならないです。
今使っている人は、試験予定などの切実感が無くても取り組めますか?
実際には、つまらなくて挫折してしまう人が多いと思います。
2)すぐ忘れる
単語帳のような無機質なツールでは、喜怒哀楽という感情が湧き起こりませんから、長期記憶に留めるのは困難です。
機械的に無理に覚えても直ぐに忘れます。
「何回も繰り返せ!」なんて鬼のようなことを言ってる人がいますが、そんな修行僧のような作業は私には無理です。
日常生活の中で、自分が興味を持てる題材の英文に触れるようにしましょう。
心的刺激が強いほど脳に深く刻まれます。
3)実践で使えない
単語とかフレーズだけを覚えても、仕事などの実践では使えません。
しっかりした文法力をベースにして、文章の集合体をたくさんインプット(リスニング+リーディング)しなければ、アウトプット(スピーキング+ライティング)もできません。
どんな場面のどんな状況下でどんな英語が使われるのか?
こういう文脈に相応しい英語表現は何か?
ネイティブスピーカーに通用する英語力は、バラバラの単語知識では身に付きません。
4)TOEICの点数アップにはつながらない
誠に残念ですが、単語帳にばかり頼っている限り、TOEICの点数が上がることはありません。
TOEICというのは、自然な英語に普段からどれだけ触れているのかが問われるテストです。
だからTOEICの公式問題集を何回も繰り返したり、英字新聞や英語ニュース、洋画の視聴はとても有効な勉強法なのです。
とりあえず単語帳を使うのは悪くありませんが、それだけで点数アップを望めるほどTOEICは甘くありません。
まとめ:
単語帳の使う目的は以下の二点だけにしておきましょう。
・全くの初心者が語彙を補うため
・試験直前の確認用
単語帳を英語学習の中心に据えるなんて本末転倒。
最終的にはビジネスで使える英語を身に付けなければ、TOEIC対策の意味がありません。
自然な英語に触れる機会を意識的に増やすことをおすすめします。
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TOEICテスト対策
以上