「ビジネスで必要な英会話を身に付けたい」
「でも、何を勉強したらいいか、サッパリ分からない」
「英会話できた方が有利なの?」
あらゆる分野で英語、とくに英会話の必要性が高まっています。
でも、学校を卒業して時間が経つと、英語は錆びついてしまいます。
私も似たような状況でした。
留学経験もなく、外国人と喋ったこともなく、職場は英語が苦手な人ばかり。
もう良い年だし、いまさら英語を勉強して身に付くのか・・?
でも、TOEICだなんだと、会社側の要求は高まるばかり。
目先の損得勘定ばかりしていても仕方がない・・・。
純ジャパンの平凡なエンジニアにすぎなかった私は、なんと40歳を過ぎてから一年奮起して英語学習に取り組み、最終的には、アメリカ人の同僚と協力して、問題なく仕事をこなすことができるまでになりました。
その過程で様々困難を克服し、現在のTOEIC最高スコアは950点。
この記事では、私の中で蓄積したノウハウや知識をみなさんと共有したいと思います。
特にビジネス英会話に焦点を当て、疑問や悩みに答えられるようにしました。
下記の目次をみて、該当しそうなところだけでもいいですから、読んでみてください。
目次
ビジネス英会話ができると就職転職に有利なのか?
一般論を言えば、とても有利です。
外国人がたくさんいて、英語なんかできて当たり前という会社ならともかく、普通の日本企業なら歓迎されます。
TOEIC800点とか900点とかなら、採用担当者の目の色が変わります。
「ある職業分野の専門知識・経験・資格に加えて、さらに英語もできます」というのが受けるのです。
自分が勤めているのは規模が大きいグローバルメーカーですが、実際、英語ができる人が職場に一人もいないとかなり困ります。
「英語に関することは、あの人に頼ろう」という人を、少数でもいいからキープしておきたいのです。
職場で英語ができる人は、尊敬、羨望、そして時には嫉妬の対象にもなります。
嫉妬は尊敬の裏返し。
同情されるよりは、何万倍もマシです。
TOEICのように点数化できませんが、英会話の経験があるなら具体的な場面や実績を述べるといいでしょう。
入社後にどんな風に役立つか、採用者がイメージしやすくなりますので。
TOEICの点数は潜在力、英会話などのアウトプット経験は即戦力とみなされるのです。
関連記事リンクを下に示しますので、参照してください。
↓↓
TOEICの高得点者が就職・転職で有利なのはナゼか?
初心者がビジネス英会話を独学する場合のおすすめ本:
ビジネス英会話を勉強したいけど、なるべく安く済ませたいという人はいませんか?
そういう人は独学を考えることが多いのではないでしょうか?
独学したい人におすすめの本を、以下に紹介いたします。
これらを使い、英会話を実践する前の下準備(インプット)をしっかりしましょう。
1)英文法
英文法が錆びついているようでは、英語学習のスタート地点にも立っていません。
英文法はすべての基盤。
英文法がボロボロだと、砂上の楼閣になります。
英文法が滅茶苦茶だと、発音が素晴らしくても真意を理解してもらえません。
なにはともあれ英文法です。
学生時代の教科書や参考書を復習しましょう。
大学受験で不自由しないレベルにしてください。
私のおすすめは下記。
一億人の英文法 ??すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス) 新品価格 |
この1冊で十分です。
小難しい文法用語に悩まされることなく、英語の構造の本質部分を理解できるようになります。
中学レベルの英文法も怪しい・・なんて人もいるでしょうが、なんとか頑張って、まずは英文法の壁を乗り越えてください。
2)TOEICの公式問題集
TOEICはビジネス英語表現の宝庫。
ビジネス英会話で使える素材が満載です。
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公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6 新品価格 |
英語関係の仕事のチャンスをもらうにはTOEICの点数を上げるのが一番手っ取り早いですから、本番形式の対策本をやるのが一番効率がいいのです。
本書の構成や学習方法について、詳細は下記リンク先の記事に譲ります。
やったことがない人は参考にしてください。
↓↓
TOEIC公式問題集をやるべきか悩んでる初心者へのアドバイス
私の場合、これを繰り返しやることで、後にアメリカ人青年と仕事で長い付き合いをするときの素地が出来上がりました。
難しい単語をたくさん知っている必要はありません。
TOEICでは、限られた語彙を使いこなして、その場面・文脈にふさわしい英語表現をすることが重視されています。
必須英単語は公式問題集の中ですべて覚えました。
3)英会話のフレーズ集
本屋で英語の本を探しているときに偶然出会ったのが本書。
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英会話フレーズブック?リアルな日常表現2900 (アスカカルチャー) 新品価格 |
日本語音声の後に英語音声が流れるシンプルな形式で、2900個のセンテンスが収録されています。
職場を含めた、ありとあらゆるシチュエーションに対応しています。
付属のCD3枚を再生し、聞きまくり、リピーティングもやりました。
おかげで「こういう日本語の時は、こういう英語表現でOKだな」という感覚が染みつきました。
印象深いフレーズの一つ。
「あいつ、女の子を追いかけてばかりだったわね」→「He was a skirt chaser.」
ビジネスで使わなくても構いません。
お気に入りの表現を一つでも多く見つける感じで読めばいいと思います。
4)英訳のコツを習得する本
TOEICの高得点者になってから職場でよく頼まれたのが、日本語の英訳作業です。
でも、これが意外に難しい。
日本語って曖昧なところが多いですし、日本語と英語は構造が全く異なるし・・
でも、仕事だから逃げるわけにもいかないので、対策になりそうな本を購入したのです。
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同時通訳が頭の中で一瞬でやっている英訳術 リプロセシングドリル 新品価格 |
日本人同士が無意識のうちに使っている表現をいかに英訳するかが解説されています。
分かりにくい日本語の真意をくみ取り、訳しやすい日本語に変換し、その後でふさわしい英語表現に変換する。
「あいにく土日は立て込んでおりまして・・」とか、合計、175個の英訳例が解説されています。
同時通訳養成クラスでも効果が実証されているノウハウです。
私は本書を3回繰り返しました。
日本語と英語の間にそびえる高い壁をいかに乗り越えるか?
そのコツを体得できたのは大きかったですね。
5)英字新聞を読む
「ビジネス英会話関係のおすすめ本なのに、どうして英字新聞やねん?」と思われたかもしれません。
理由は二つ。
①
英会話などで英語を使いこなすには、洗練された表現に日常的に触れ続けることが必要。
②
英語学習を継続するには、飽きないよう毎日の習慣にする必要がある。興味が持てる素材を利用するのがベスト。
これら二つの条件を満たすのが英字新聞です。
英語ニュースでもいいのですが、音声だけだと、聞き取れないところや意味不明な部分を調べずに終わってしまいます。
ジャパンタイムズの週刊版ですね。
馴染みのない語彙には注釈が付いているので、いちいち意味を調べる手間が省けます。
日刊紙だと挫折しそうですが、一週間に一回なら分量的にちょうどいいでしょう。
私も一年間位お世話になり、本格的に英字新聞に移行する手助けになりました。
英字新聞で躓きやすいのが、記事の見出しです。
見出しの文法は本文と異なるので注意が必要です。
具体的には、下記リンク先の記事を参照してください。
↓↓
英字新聞で挫折したくないなら、まずは見出しを攻略すべし!
6)最強の単語帳:英英辞典
私は、英字新聞などを毎日WEB上で読んでおります。
その時、見慣れないキーワードにたびたび遭遇しますが、意味は英英辞典で調べるのがベストです。
英単語の意味を英語で解説してくれているので、ネイティブスピーカーの感覚を身に付けるのに打ってつけ。
英語を英語のまま理解する癖を身に付けたいなら、必須と言えるでしょう。
英英辞典のおすすめは下記です。
↓↓
新品価格 |
私が愛用しているのは第8版です。
紙ではなく、CD-ROMをPCにインストールして画面上で調べているので手間が省けます。
単語近くのボタンを押すとネイティブ発音を確認できるので便利。
英字新聞→英英辞典→英字新聞→英英辞典・・・
このサイクルを毎日繰り返し、語彙を増強しています。
単語帳はほとんど使いません。
こういった毎日の習慣のなかで蓄積された膨大な表現が、ビジネス英会話の実践で大いに役立ちました。
ビジネス英会話のオンラインサービスおすすめ
前項の書籍などを使って文法や表現をしっかりインプットしたら、次はいよいよ英会話の実践作業です。
独りごと英会話も素敵ですが、イメージトレーニングだけではダメ。
やはり、実際に生きた人間相手にしてやり取りを積み重ねない限り、ビジネス英会話は身に付きません。
私の場合、幸いにもアメリカ人の同僚と3年半に渡って一緒に仕事をする機会に恵まれました。
英語が苦手な人ばかりの職場ですので、外国人というと、みんな尻込みして逃げてしまうのですが、私はあえて英語だけのやり取りにするようお願いしたのです。
席もすぐ近くで、同じグループでした
お給料をもらいながらビジネス英会話の実践を積み重ねることで、不自由に感じることが少なくなっていきました。
自分が体験した詳しい習得プロセスは、下記リンク先の記事に譲ります。
↓↓
独学で英語ペラペラになるための実践ガイド
でも、日常的にビジネス英会話の実践相手がいる人は少ないと思います。
私の場合は同僚で、かつ後輩だったこともありコントロールしやすかったですが、顧客・取引業者・上司などの場合は利用しにくいでしょう。
では、どうすればいいか?
今は、オンラインの英会話練習サービスが発達しています。
有名なDMM英会話では、講師はネイティブと非ネイティブの選択が可能で、講師の紹介動画を事前に確認できます。
リンク:
↓↓
オリジナル教材の種類が豊富で、目的とレベルに合わせて選択が可能です。
もちろん、ビジネスの初級・中級にも対応できます。
実際のレッスン体験風景や体験談リンクは、下の動画で確認してくださいね。
↓↓
なにはともあれ、無料体験サービスを遠慮なく利用し、使い勝手を自分で確認することが大切です。
ビジネス英会話を短期間でマスターする方法
「〇か月か後に、海外に赴任することになった」
「国際関係部門に異動することになったけど、英語が苦手」
「初心者だけど、英語を武器にして出世したい」
忙しいビジネスマンが、隙間時間を有効に活用して、短期間で確実に英語をモノにしたいなら、オンラインのパーソナルコーチサービスがおすすめです。
独学でよくある失敗や挫折が許されない状況なら、なおさら、プロによる個人指導が必須となります。
下記リンク先の記事でおすすめサービスを3個紹介しています。
↓↓
本気だけど英語の勉強の仕方が分からない人にオススメの方法は?
時間をお金で買うという発想ができるエリート候補の人は、是非、参照してください。
ビジネス英会話向けのアプリ紹介
英会話向けのアプリは星の数ほどありますが、私が今まで一番利用していたのは、国際ビジネスコミュニケーション協会が提供している「English Upgrader」です。
下記に示すような、さまざまなビジネスシチュエーション会話を提供しています。
・ビジネスレター、問い合わせ
・受発注業務
・プレゼン/営業
・会議/報告
・海外出張
・職場コミュニケーション
・就職
・その他
最初に英会話音声が流れ、そのあと日本語スクリプト朗読や解説をしてくれます。
レベルとしては中級以上向け。
初心者は避けた方がいいでしょう。
基礎力のある人が表現のバリエーションを増やしたい場合におすすめです。
無料ですしTOEIC対策にもなりますから、一度覗いてみてください。
↓↓
「English Upgrader」
NHKのラジオ講座はビジネス英会話に役立つか?
もちろん、役立ちます。
私も過去に数年間、NHKの英会話講座を聴いていました。
一日20分程度ですから、継続させやすいです。
テキスト代は数百円(1か月)。
英語以外の文化的背景も記述されているし、文法の解説も丁寧です。
しかし、デメリットもあります。
薄いテキストを1か月もかけて進めるので、学習ペースは遅いです。
短期間で集中してやりたい人にはおすすめ出来ません。
また、NHKのラジオ講座を聴いただけで英語ペラペラにはなれません。
あくまでインプットのために使うものです。
生きた外国人相手とのやり取り技術は、別途学習する必要があります。
ビジネス英会話を映画で勉強できる?
「お気に入りの映画(洋画)を利用して英会話の勉強をできれば一石二鳥なのでは?」
確かにそうですね。
私にもお気に入りのドラマや映画がありますし、好きな場面は繰り返し聞いたり、英単語の意味を調べることもあります。
実際、感情が動かされている場面の表現は記憶に残り易く、その意味では効率がいいですね。
でも、このやり方は初心者にはおすすめしません。
TOEICで900点を超えるような上級者でも、洋画の視聴は難しいものです。
ネイティブと同レベルで自然に楽しむなんて、とても無理。
ある程度基礎のできた中級以上の人が、お気に入りの作品を繰り返し聞くことで表現の幅を広げるために使うといいと思います。
洋画は、ビジネス英会話の学習者のために作られたものではありません。
あくまで、補助用教材として位置付けるのがいいでしょう。
ビジネス英会話での挨拶や自己紹介について
人間関係は最初が肝心。
それは外国人相手でも同じ。
たかが挨拶でも、不慣れな人は緊張するかもしれません。
でも、しっかり準備をすることで不安を和らげることができます。
どうやって準備をするか?
前項でも紹介した下記書籍が役立ちます。
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英会話フレーズブック?リアルな日常表現2900 (アスカカルチャー) 新品価格 |
挨拶や自己紹介も含めて、ありとあらゆる場面が網羅されていますから、「これ使ってみたい!」と思える表現が必ず見つかるでしょう。
手元に一冊あると一生使えると思います。
ビジネス英会話:電話は難しいか?
はっきり言って、電話での英会話は難易度高いです。
相手が見えないので身振り手振りに頼れませんし、現場で状況を把握する手段が限られるからです。
やり取りの手段は音声のみ。
相手の言うことを正確に聞き取り、正確に真意を理解し、状況に応じた適切な表現を選択し、文法と発音にも配慮しつつスピーキング。
想像するだけでも緊張します。
初対面だったら、相手が初心者かどうかなんて配慮してもらえません。
誤解によるトラブルが起こったら、責任を取らねばなりません。
ビジネス英会話の電話は怖いのです。
私の勤める会社の取引先の一つに、外資系のメーカーがあるのですが、そこの日本法人の営業マンがかつてこんなことを言ってました。
「私、本社(外国)とのやり取りはすべてメールで済ませてるんです。実は私、英会話が苦手で、電話はリスクがあるので避けてるんですよ」
私の元同僚のアメリカ人も、外線電話を取るのを避けていました。
彼はあまり日本語が得意でなく、音声だけが頼りの電話でやり取りをする自信がなかったのでしょう。
リスクやトラブルを何よりも恐れていました。
そうはいっても一般的には、逃げ続けるのは難しいと思います。
電話での会話が未経験でも、会話のシミュレーションを行い、事前に英語表現をしっかり用意すれば心配はいりません。
雑談と異なり、ビジネス英会話は目的が限定されているので予測やコントロールしやすいのです。
苦手なことにチャレンジし、自分の能力を高める機会にしたいものです。
まとめ
ビジネス英会話は、その能力を客観的に判断するのが難しいと思います。
テスト点数が高かったり立派な資格を持っていれば凄そうに感じられますが、あくまで仕事で使えたかどうかが重要です。
資格などの形式ではなく、現実世界で外国人とコミュニケーションし、問題解決に寄与できたかのかどうか?
仕事で実績を挙げられたなら、「私はビジネス英会話ができます」と答えればいいのです。
日本語でも英語でも、仕事で実績を挙げたいなら準備が肝要。
その準備をスムーズに確実に行うスキルは、日々の英語学習で養われますす。
仕事で不自由しないレベルの英会話力を身に付けるにあたり、この記事が役立てば幸いです。
以上