スポンサーリンク

エンジニアが英語の勉強を始めるキッカケ3選

目次

エンジニアが英語の勉強を始めるキッカケとは?

日本は、国のどこに行っても日本語が通用します。

ある単一の言語だけで不自由なく暮らせる国は世界的にも珍しく、とてもスゴイ事なのです。

それなのに、皆さんはどうして、わざわざ英語を勉強し始めたんですか?

学生さんなら、「英語の授業があるから」「留年したくないから」「受験のため」ですかね?

少なくとも私はそうでした。

私自身、語学や英語に対して興味があった訳ではありません。

「英語を勉強しないと将来困る」というセリフを先生から聞きましたが、具体的なイメージは何も湧きませんでした。

それでも、大学入学以降~社会人(メーカーのエンジニア)の過程で、英語の勉強を再開するキッカケが3回ありました。

この記事では、そのキッカケを具体的に述べたいと思います。

キッカケ1:大学入学直後

最初は、大学入学直後です。

時代は古く、1990年代の前半です。

TOEICはありましたが、まだマイナーな存在で、そんな言葉は誰も知りません。

大学や大学院の入試、就職でTOEICの点数が要求されることもなかった時代です。

私はエンジニアになることを目指して理工学部で勉強中でしたが、英語に関しては一年時に必修で少しやらされた程度。

単位さえ取れればOKなので、要求されるレベルも大したことありませんでした。

それなのになぜ、わざわざ自主的に英語の勉強に取り組み始めたのか?

理由は、

・将来、エンジニアになってから必要になる可能性が高いと感じたから。
・大学受験でせっかく身に付けた知識を錆びさせるのはもったいないからキープしておきたかった。

この二つです。

具体的に差し迫った理由ではありません。

まあ、自分の直感で動いたのですね。

もちろん英語が嫌いなら勉強しなかったでしょうが、嫌いではありませんでした。

でも何をやったらいいか、少し悩みました。

当時は、スマホもインターネットもない時代。

PCもなく、卒業研究論文も全て手書きが当たり前の時代。

英語学習に関する情報も乏しかったのです。

それで結局、何をやり始めたかと言うと、NHKのラジオ英会話です。

中学校で基礎英語をラジオで聞いていたので、その延長という感覚です。

手軽に学べる手段が、他に思い浮かばなかったし・・

NHKのラジオ英会話なら、一日15分~20分程度だから負担になりません。

一か月に一回、安いテキストを買えばいい。

英語の表現や単語を覚えられるだけでなく、文法忘れの防止になる。

ネイティブスピーカーがしゃべる発音を聞いて真似すれば、リスニングの訓練にもなる。

大学で英語を教えている先生が担当していたので、英語に関する小話も興味深いものでした。

結局、この勉強は数年続きました。

レベルとしては大したことはありませんが、やるとやらないでは大違い。

後述の海外出張時にも役立ちました。

「将来、仕事で必要になる」という私の直感は正しかったのです。

キッカケ2:初めての海外出張

キッカケの二つ目は、初めての海外出張です。

当時の私は20代後半。

前述のNHKのラジオ英会話により基本的な表現を知っていたので、それが役立ちました。

でも、それですべてカバーできるほど現実の世界は甘くなかった・・

ドイツに10日間くらい行ったのですが、相手の言ってることが分からないわ、自分の意思を伝えられないわで、大変でした。

場所は、とある公的研究機関。

技術的な妥当性について議論するという場面が多かったのです。

英語が得意な上司・先輩に同行したのですが、私のレベルなんて子供みたいなもの。

随分と迷惑をかけたと思います。

本来は、仕事の準備の一環として、「これは英語で何と言うか」を事前に確認しておくべきでしたが、英語ビギナーだった私はその必要性を認識することすら出来なかったのです。

帰国後、「今後、再び仕事で英語が必要になった時に同じことを繰り返したくない」という気持ちが強くなりました。

それがキッカケで始めたのが、「イングリッシュアドベンチャー」。

当時、新聞の広告欄にデカデカと載っていたので試してみることにしました。

中級編の「CHASE」と上級編の「Master of the game」。

申し込んだ後、CDとテキストが1か月に一回送られてきました。

「CHASE」で一年間、「Master of the game」で一年間の、合計2年間です。

オーソンウェルズという俳優がゆっくりと発音してくれるので聞き取り易かったですね。

テキストを読んで内容を理解した上で、何回も聞きました。

自分でも音読していたと思います。

物語に使われている語彙や表現は豊富で、テキストを読むと文法の解説も載っていました。

これで文法事項はすべて網羅できたはずです。

分量的には、CD一枚の音声が20~40分程度でしたから、そんな負担にはなりませんでした。

当時、TOEIC用の対策は何もしていませんでしたが、30歳くらいの時に社内のIPテストで600点くらい取れました。

まあ、効果はあったし、成功だったと言えるのではないでしょうか。

キッカケ3:職場での生き残り

英語学習をしようと思った次のキッカケは、40代の前半に訪れました。

かなり規模の大きいメーカーにずっと勤めていましたが、大企業の官僚組織にありがちな硬直性が私を悩ませていました。

エンジニアとして思ったように仕事は出来ないし、成果にも結びつけにくいし・・

リストラも横行し、上も下もみんなが自分を守るので精一杯という状況でした。

私も自分の将来に不安を感じ、何とかしたいと思っていました。

そんな中でも、社員に対する英語学習サポートプログラムだけは健在でしたので、それに乗っかることにしたのです。

「職場で評価されたい」「立場を強くしたい」という願望が私を動かしました。

実際、私のいる部署はエンジニア集団だったので、みんな英語が苦手だし興味もなかったのです。

「エンジニアとしての専門知識・経験」に「英語上級者の証明」が加われば、評価が上がるだけでなく仕事のチャンスも増えると考えたのです。

つまりキッカケは、生き残りたいという切実感です。

動物的なサバイバル本能です。

こうして始めた英語学習の目標は、TOEICの点数アップです。

具体的な学習内容詳細は下記リンク先の記事を参照して下さい。
↓↓
TOEICで900点超を目指して実践してきた独学勉強方法

TOEIC社内IPテストの点数データは幹部全員で共有されるので、アピールする手間が省けます。

45歳の時に950点を取った時、案の定、私はちょっとした有名人になっていました。

「すごいな君は・・」と上司から絶賛されるなんて当たり前。

たかだかTOEICの点数が良いくらいで、仕事でいろいろと「抜擢」してもらいました。

社内で英語勉強法に関する講師も務めました。

「きっとアナタは、普通の人と頭の出来がちがうんですね・・」という誤解もされました。

「尊敬します」なんて、後輩から真顔で言われたこともあります。

エンジニアは英語が苦手なのが当たり前という「常識」を覆した結果、良い事が沢山起こったのです。

結果としては、大成功と言えるのではないでしょうか。

エンジニアが英語に恋をした?

繰り返しますが、私はもともと英語が好きだった訳ではありません。

英語を自主的に勉強し始めたキッカケは、不安感や切実感です。

外的な要因によって仕方なく動かされたと言っていいでしょう。

しかし地道な勉強を継続した結果は、前述のとおり成功だと思っています。

でも最も大きな成功は、勉強して成果を出すことで、いつの間にか英語そのものが好きになってしまったことです。

日本語と同じくらい英語に親近感を持つようになりました。

今では、特別な目標や必要性が無くても、毎日英語に触れています。

英字新聞、英語ニュース、洋画、そしてもちろんTOEIC対策・・・

「好きな人とずっと一緒にいたい」という感覚とは異なりますが、常に触れていないと気持ちが落ち着きません。

私の個人的な体験を長々と述べてきましたが、英語を勉強するキッカケは人それぞれですし、何でもいいと思います。

学習プロセスも、学習によって得られる効果や結果も人それぞれ。

特に決まりや法則はありません。

この記事をきっかけにして、一人でも多く、英語好きの人が増えて欲しいと思います。

以上

タイトルとURLをコピーしました